2回目、2年ぶりの福島リトリート@一法庵
■はじめに
一回目は事業買収で新会社への転属を直前に控えた時期。
自分の事情もシリアスならば、場の雰囲気もわりと緊迫感があり、修行という感じでした。
それでも宿の食事の良さと温泉があることは印象に残りました。
今回は、異動のおかげで仕事が得意分野になり、休みがコントロールできるようになった状況。
術後明けの猫のこともあり、遠出は取りやめたゴールデンウィーク。その分リフレッシュしたいなあと思い、仕事の調整も楽だったので、参加。
つまり目的はリフレッシュですw
前回、宿の温泉は一日一回しか入らす、あまり印象がなかった私。
今回は温泉を楽しむこと、座禅の眠気は一切気にせず食事を思い切り食べることは最初から決めていましたw
お風呂と食事が気に入ってる宿(要は一週間くらい休みが取れたらまるまる滞在したい宿)に倶知安のニセコワイスホテルがあるんだけど、ここ裏磐梯、早稲沢温泉の湯流里も、食事とお風呂がとっても気に入りました!
天の川も見えるくらい星が美しいそうで、プライベートでまた訪れたい…湯治に来たい…です。
■初日 2017/6/1(木)
新幹線で郡山へ向かいました。
郡山の駅弁@のり弁がとってもおいしくて、大満足!
その後、磐越線で猪苗代駅へ。
そこからバスで諸橋美術館へ。
前回は中に入らなかったんだけど今回は入りました。
ここは、ダリの彫刻や絵がいっぱい。
人も少なく、いろんな角度から彫刻が見れて、すごいよかった!
いろんなところにいたうなだれた天使、白鳥とゾウの灰皿、人間チェスト(のような題名だった)、スプーンだらけの闘牛士、リプロ@ギリシャ神話のレダ椅子(足がハイヒールになっている)、朱色のミドルヒールの中にいろんなものが入ってるオブジェが好みでした。
ダリは有名なぐにゃ時計が好きでなく、興味なかったんですが、改めて見るといいですね。
あと、奥の休憩スペースの椅子と、そこから見えるお庭が素敵だった。
まわりの野生の藤もきれいだったな。
そこから宿の湯流里へ。
新緑と、鶯、カッコウの声が美しい。
部屋は洋室で快適。
温泉は透明でにおいもなく、水道水?という感じ。
が! あがるとすごくあったまる!疲れもとれる。源泉かけながしで湯量もある。露天風呂の景色がすばらしい。お湯質と露天風呂がとても気に入りました。
オリエンのあとは山菜たっぷりの食事。熊も大好きという細身のタケノコ、良い香りのウド、自家製味噌の汁物。どれも本当においしい。
早くも来てよかったなあと思う。
その日の座禅もいい感じ。
そして爆睡。
■一日目 2017/6/2(金)
4:15に起床。
最初はいつものようにヨガ、お経、微細な感覚から。
いつもの感じで問題なし。
座禅も気づけば6年のつきあい。
入れないときは入れないが、入れるときはすぐ入れるし、入れないときがあまりないのが現状。
朝ごはん。普通に残さずたくさん食べる。
ちなみに量は多いけど、山菜などが多いからか、お通じもわりと普通。
その後、さっとお風呂。
朝食後の慈悲の瞑想。
アナパナ。
とくに問題なし。
雨音がなかなかすごいが、癒される。
雨のためウォーキングメディテーションではなくて、ヨガ。
ゆるめだけど、体はほぐれるし、こういうのは好き。
昼ごはん。
普通に残さず食べる。
その後、浪江町の人たち4人の話。
311から6年。
二人は、家のダメージが小さいことなどもあり、ふるさとへ帰還。お二人とも平屋のお家だったそう。
二人は二本松の復興住宅へ引っ越し。
つまり、6年で仮設住宅は役目を終えることになるらしい。長っ!
最初は二年だったのがズルズル伸びたのだが、今となっては仮設卒業がちょっと寂しいのだとか。人間の受け入れ力ってすごい。が、それに甘えるのは違うと思うぞ…政府…。
福島内でも浪江の人への差別がある(お金もらってるんだろうとか言われる…)。
浪江はほかの2町と違って、町の方針から、東電の恩恵を受けなかったらしく、2町といろいろ差があったそう。
以下、ざっくりと感想
問題となる地域そのものでなければ(つまり当事者でなければ)距離の遠近関係なく他人事という面があるのかな/世の中いい人そんなによくない人に分かれる/人間の受け入れ力の懐の深さ/国も役所も信用できない/組織の末端はどこでもつらい/東京で使う電気を作っていた福島で事故が起きて福島だけが大変な目にあって東京は無視、理不尽ひどい/被害者の保障がやっぱりしょぼいと思う…自分たちが同じ目にあったら(快適なマンションを失いペットとも別れ離れとか)切なすぎるし納得いかないだろう/事故が起きない想定でいて、でも起きちゃったので、全部打つ手が微妙って…リスクヘッジとらないのはお国柄なのか?
その後、風呂。
座禅
ガチで寝る。
というか足が痛い。
1柱だけだと、長時間でも足が痛くなることはないけど、何柱も座ってると、だんだん足の痛みが出てくるようになる…
座り始めたころの強烈な痛さではないけど、最近は足の痛みと無縁だったので耐性が…。つらい。
ヨガ&プラナヤマからの座禅
ばっちり!
プラナヤマからの座禅で入れなかったことって今までないです…
雨がすごいけど、雨音が美しい。
この日のプラナヤマのラストはウジャイ。
一法庵に初めて来た頃、熱心にアシュタンガを練習していたんだけど、アシュタンガは常にウジャイ呼吸。
このウジャイが大好きだったな、ウジャイの音を聞きながら自分を空っぽにする感じ、自然に体が動いて伸びる感じが好きだったな、家でやるスリアも昔みたいにしっかりウジャイを大事にしないとなと改めて思った。
反省。
石巻の尼僧さん、風寛さんとひさしぶりの再会。
お元気そうでよかった!
そして風呂。
インタビューは、ある状態になると、呼吸を見失うことはない、これからは呼吸を見続けるようにしよう、というような内容で、正直、なんでそんな当たり前のこというのか?と、この時はちょっと謎でした。
夜座禅1
先生の話をもとに呼吸を見続けようとか、THATSがどうたらとか意識したが、うーん…。正直さっぱり。
呼吸が見えている状態から座標移動せず…久しぶりの体験。
夜座禅2
確かタイムテーブルが押してたので45分座禅。
先生の話は無視。
足が痛く、足を入れ替えたり安座にしたり立膝で休んだりといろいろした。
入れても足の痛みで持続時間がいまいち。
何度か入れたのですっきりリフレッシュしたけど、最近は入れると滞在時間はそれなりに長めだったのでうーん。
が、45分というのは、体負担がやはり軽くなり、いい。
風呂入って爆睡。
■二日目 2017/6/2(土)
4:15に起床。
風呂。
最初の瞑想は通常運転。満足。
朝ごはん
宿の人が煮物の肉を大盛りにしてくれる…
風呂。
朝食後の慈悲の瞑想とアナパナはさっぱり。ていうか寝た。
食べた食事が重くて、部屋もなんか暑くて酸欠で、
生理的につらかった。お通じがこの日はまだなかったからかも。
ウォーキングメディテーション。
ちょっと雨の後で道が悪かったが緑がきれい。
戻った後、無事、お通じあり。
昼ごはん。
普通に残さず食べる。そして風呂。
法話。
昨日と関連して、
これからは呼吸が見えた→外れる→また見えるようになる
ではなく、呼吸を見続けられる状態になると外れないので、呼吸を見続けることを目指そう、的な内容。
前述のとおり、自分には特に刺さる内容ではない。
座禅
まあまあ
ヨガ&プラナヤマからの座禅
ばっちり!
風呂
インタビュー
ビタカ、ビチャーラの話。禅定の話とか。先生からこういうのが出るのは珍しい。でも、やっぱりそれは形にすぎないので、正直どうでもいいw
THATSとか、いろいろ表現はあるけれど、いつも過ごしている(と思っている)世界とは違う次元のようなものは、それを体験していない人が想像するものとは非常に違うと思う。
基本は穏やかだけど、ちょっと長くいると、びっくりするような現実を感じさせられる。
あるがままの現実は、ある意味冷徹です。
なので、あまりこれについては語ろうと思えない。
自分の中でよほどの確信とか整理がついたら、違うかもだけど。
経験した人はみんなそうじゃないかな。
この次元は般若心経そのままで、自分が人間であることの意味もある…のか、と自分は感じます。
少なくとも自分というものはちっともスペシャルではないし、すぐに消える存在であり、スペシャルであるかないかも、消える消えないも意味がないと感じる。
人間自身は虫や微生物はクズで、人間はそれよりも特別で尊くて、さらに人間の中でも自分が気に入っている人は超絶スペシャルで、もちろん自分自身もみんな超特別と思ってるけど、人間のことをそう思ってるのって、たぶん人間だけだよね
夜座禅1
足が痛い。
寒いし。
さっと足湯。
夜座禅2
うーん、いまいち。
風呂入って爆睡。
■三日目 2017/6/3(日)
4:15に起床。
風呂。
ヨガ。
最初の瞑想はばっちり。
朝ごはん。
寝るのを覚悟して食べる。そして風呂。
朝食後の慈悲の瞑想、ばっちり。
最近は慈悲の瞑想のごく初期に入ってしまうことが多かったけど、今日はあえてガイドどおりに抑えながらやってみた。
なんだろ、改めて深い慈悲を感じ、新たに見えて来たものがあった。
ほんとに座標移動する、感情とか個にまつわるものが消えてしまう。
慈悲の瞑想のときはちょっとストップかけて丁寧に見ていこうと思った。
慣れて来たからこそ改めて基本を大事にしていきたい。
ていうか食事の後絶対寝るから、食事後座禅はどうかと思うと先生に言おうと思ったのに違ったので、やっぱり入れる条件はわかりませんアナパナは慈悲よりかはうーん、かな。
でも気持ちよく座れた。
ヨガ
昼ごはん。
片付け。
最後にみなさんとリトリートの感想をシェアしあう。
みなさんの話を聞いて、先生の話がどういう意味を持つかわかった。 呼吸が見え続ける状態を保つ→その状態を手放す(ジャンプ、ピッチャー交代。移動)。手放すという言葉だとしっくりくるらしい。 確かになあ…。本当に、この時期この場所で、みんなと座れてよかったなー。ありがたい。
慣れてきたからこそ、今年は改めて基本を大事にする!
毎日のアサナ、スリアからウジャイをしっかりして、ジャンプバックも入れてシャラで練習してたときみたいに丁寧に。
座禅はプラナヤマをかならず入れる。
みんなと座るとき、ガイドがある場合は先に行かずに抑えて待って、その状態で感じてみる。
普段、隙があればマインドフルに。
ごはん。歩くときとか。
あと、父には座禅…ちゃんとやってもらいたいなー。
昔から仏教にはちょっぴり興味あったようだし。
一法庵のいきなり1時間だと心が折れるのは当然かなとも思うので作戦考えよう。
あれ、瞑想入門紹介してなかったかな…座布と一緒に誕生日に送りつけるか。
帰りは法友の車で送ってもらう。
ひたすらしゃべりまくった笑
ていうかとても有意義な話ができて感謝
家で座るのも大事だけど一法庵の集まりも…大事に…していきたい…アクティブでないから自信ないけど。
やっぱりみんなで座るのはいいね!
とにかくリフレッシュ、課題発見と有意義な時間でした。
来年は延泊で参加したいなー難しいかな?